妊娠中の仕事①妊娠~切迫流産 [仕事]

がんちゃんがやって来たのがあまりにも急だったので、妊娠中や出産中に仕事を続けるかどうか、まだ真剣に考えたことがなかった。
後でネットや本なんかで読むと、職場に伝えるタイミングについていろいろ書かれているけど、私の場合は婦人科に行ってはっきりした日の3日後に飛行機での出張を控えていたため、考えている暇もなくすぐに職場に伝えることになった。

ただこれまで上海で仕事をしている限り、妊娠、出産、育児において仕事を続けることへの不安はあまり感じたことがなかったように思う。
前の会社でも今の会社でも、大きなお腹で出産ぎりぎりまで仕事をしたり、産休後授乳休みを活用しながらの子育て、就学前の子を親やお手伝いさんや幼稚園に預けながら仕事する女性はたくさんいた。
ただ話を聞く限りは多くの場合、退職した親など家族の協力があることは大きなポイントのようだったけど。

それから私の場合、元々あまり体が強くないので、今の職場では無理をせずにお客さんなど特になければ午後からの出勤でもよい、と以前からかなり柔軟な働き方をさせてもらっていた(その分できることは努力をしてきたつもりではあるけど)。
女性の同僚には、うちの会社はわりと融通が利きそうだし、あなたが子どもができてもしばらく在宅とか半日出勤とか働き方を相談しながら十分に仕事続けられるでしょ、と前から言われていた。
そんなわけで、赤ちゃんがいることがわかった時、仕事をやめるという選択肢はあまり頭に浮かばなかった。
実際妊娠の報告をすると同僚やボスも手放しで喜んでくれたので、この先のことはまあゆっくり考えよう、くらいの気持ちでいた。

結局がんちゃんのことがわかってから2週間ほど経った時点で切迫流産になったので、会社を1ヶ月ほど休むことになった。
中国人・日本人ボスともとにかく赤ちゃんを一番に考えて、初めての妊娠だし、まずは何もしないで休みなさいと言ってくれた。これは6月20日時点。
それまで予定に入っていた仕事はとりあえずもう一人の日本人に頼んだのだけど、問題は前々から6月末時点で彼女の退職が決まっていたこと。
退職後は完全帰国ということで退職時期を伸ばしてもらうわけにも行かず、6月末時点で会社には私以外の常駐日本人が0に。
業界柄、月初はお客さんとの連絡・確認事項がどうしても発生するので、最低限のメールと電話だけは受けることにした。
日本人ボスには、“仕事だし1週間遅れたからってこういう情況じゃしょうがない、無理せず割り切っていいですよ”と言われたのだけど、いやいや、そういう訳にもいかないし。
そんなわけで7月に入った時点で相方に会社のノートPCを家に持ち帰ってもらい、一日の仕事時間を最低限にするようにしながら対応した。
出血や痛みなど自覚症状があまりなかったので、少し仕事をし過ぎて相方に注意されたりしたこともしばしばだったけど・・・。

医者から病欠証明が出ていた7月20日までの1ヶ月、在宅で少し仕事はしたけどとりあえず出勤やお客さんへの訪問はしなかった。
8月に入ってから日本人ボスとも相談をし、どうしてもお客さんへの対応が必要なときだけ出社、もしくは訪問をする形にしてもらった。

ボスが一貫して“どうせ仕事なんだからと割り切って、無理はしなくていいです”と言ってくれたことは、気分的にとても救われた。
自分の中ではどこかで仕事ができないことへの罪悪感や焦りがあったのだけど、少なくとも会社側の対応の中でそういった気持ちを助長させるようなものはなかった。
中国人同僚達もできるだけ通訳を通さなくても業務ができるよう、なるべく私に連絡を取らないよう気を遣ってくれた。

切迫流産になった私への会社の対応を見て改めて、この会社だったら出産後も仕事を続けられるかもしれないと思えるようになったかもしれない。
その後、日本人ボスにははっきりと“妊娠・出産してもこちらの女性は働くのが当たり前だし、私も仕事を続けたいと思っている”と伝えた。

もちろん、仕事を続けることに対して相方の理解を得られたこと、彼の仕事が割りと自由のきく職種なので出産後もいろいろな面で協力を得られるイメージが持てたことも大きな要因だったと思う。

がんちゃんが生まれたら、例えば片時も離れず傍にいたいとか、また別のことを思ったりするのかもしれないけど、それはそれでまたその時に考えたらいいかな。
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