上海出産事情⑪龍宝宝を生むために [上海出産事情]

出産前の最後の健診に行った日、面白い話を聞いた。
春節数日前のこと、予定日間近の中国人夫婦+妊婦のお母さんがVIPのフロアで言い合いを始めたそうな。
原因は、“赤ちゃんがすでにかなり大きくて逆子なので、帝王切開でも早めに産んだほうがいい”というお母さんと“どうしても龍宝宝(辰年ベビー)がほしいから、せめて年明けまでは待ちたい”という旦那さんの対立。
そりゃ、お母さんからしてみれば自分の娘の体が心配だろうし、龍宝宝なんて言ってられないだろう。
言い合いは2~3時間にも及び、その場で聞いていた人はうんざり。
結局春節開け早々の26日の健診を予約して帰ることになり、なんと元旦の23日に奥さんが産気づいて、無事に龍宝宝(しかも元旦生まれ)が生まれたのだそうな。
なんと親孝行で、そして空気の読める赤ちゃん…。

りんりんもそういう意味ではこちらの話を聞いてくれるとてもいい子で、“年末年始はタクシーが捕まらないし、病院も人手が少ないからもうちょっと待ってて”“病院の正月休みが終わったし、予定日過ぎたからもう出て来てもいいよ。出て来い、出て来い”などというわがままな親の願いを聞いて、ちゃんと予定日の次の日にすぽっと出てきてくれた。
お腹の赤ちゃんに言い聞かせると案外それ通りに出てきてくれるという話は本当だと思う。

それにしても中国人の龍宝宝に対する思いは強烈なようで、最近とんとん拍子にお付き合いがうまく行って年内にも結婚か?と言っている中国人の友達は、“ついでだから今年子どもも産んで、龍宝宝にしちゃいなよ”と周りに言われているらしい。
りんりんの右側のおでこには小さな突起物があるんだけど、病院のスタッフやお祝いに来てくれた同僚には“龍宝宝だから小龍角が生えてるんだね。かわいいね”と言われる。
龍宝宝だと、いろいろなものが縁起がよくなるらしい。

一体今年は中国中で何人の赤ちゃんが生まれるんだろう・・・。
中華圏で考えたら、ものすごい数になるんだろうな。
ちょっと恐ろしい・・・。
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