上海出産事情④電磁波防護服 [上海出産事情]

バスや地下鉄、オフィスビル、スーパー、上海では街中でとてもよく妊婦さんを見かける。
しかもお腹がさほど大きくなくても、すぐに妊婦と判別できる。
私なんて6ヶ月くらいになってもあまり気づかれなくて席を譲ってもらえなかったのに、はてこちらの妊婦さんはなぜすぐにわかるんだろう?とある時考えてみた。
実は簡単なことで、妊婦さんのほとんどが電磁波防護服を着ているからだ。

上海では電磁波が赤ちゃんに悪い影響を及ぼすので妊婦は必ず電磁波防護服を着なければならないと、老若男女を問わずかなりの数の人が信じているようだ。
職場でも、コピー機に近づくな!携帯電話はなるべく使うな!パソコンも長時間はだめ!と口を酸っぱくして言われ続けている(この3つを使わないとほぼ仕事にならないけど…)。
携帯電話でそれまでしゃべっていた同僚に突然“あなた、妊婦は携帯電話あまり使わないほうがいいわよ。じゃあ切るから!”と早口で言われてぶちっと切られたことも一度や二度ではない。

そして懐妊のお知らせ後真っ先に言われたのも、“パソコン使って仕事をするんだから、早く電磁波防護服を買ってきなさい!”だった。
日本ではあまり一般的じゃないし効果のほどが定かではないという意見もかなりあるので、私も最初は別に買わなくてもいいかなあと思っていた。
タオバオで調べてみると、お値段も100元代から1000元代のものまでいろいろあって、効果のほどや品質なんかもやっぱりよくわからない。
見かけも割烹着やエプロンのようで、あまりよろしくない。
とりあえずこれを着て日系のお客さんのところには行けないな、という感じだ。
ただ同僚たちが買ったかと毎日あまりにも熱心に聞いてくるので、とりあえず250元くらいのものを一着購入した。

その後とりあえず会社に常備しておこうと思って引き出しに入れたまま、すぼらな私が毎日会社で着替えるはずもなく、結局妊娠後期の今まで着たのは数える程度だ。
今でも同僚が思い出したように“ところで電磁波防護服はどうした?”と聞いてきたりするので、その時は着てみたりごまかしている。

上海で私が会ったことのある日本人妊婦さんたちは、やっぱり皆さん着ていなかった。
習慣の違いというやつなのでしょうか。
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