上海出産事情⑨出産前の赤ちゃん性別判断 [上海出産事情]

中国では例えエコーでわかったとしても、出産前に赤ちゃんの性別を教えてもらうことは違法だというのは妊娠前から聞いていた。
でもそんなに厳格に守られているとは思わなかった。
外国人だから関係ないんじゃないかと思っていたのだけど、私の行っている病院では“国籍で差別はできません”と完全に拒否。
エコーのときも、判断ができそうな部位はわざと見せてくれない。徹底している。

病院内にはこんな張り紙が。

20120124.JPG

“母嬰保健法”と“人口と計画生育法”及び関連の法律法規に基づき、非医学の目的で胎児の性別鑑定を行うこと、胎児の性別選択による中絶は厳重に禁止する。
違反者は法律により処罰を受ける。
上海市通報電話○○○○○○ 
上海市衛生局 
上海市人口と計画生育委員会”。

通報の電話番号まで載っていて、何だか恐ろしい書き方だ…。

法律によると下記のようになっている。
①≪中華人民共和国母嬰保健法≫第37条
母嬰保健の仕事に従事するものが本規定に違反し、関連の虚偽医学証明書の発行あるいは胎児の性別鑑定を行った場合には、医療保健機構あるいは衛生行政部門により状況に基づいて行政処分が行われ、事案が重大な場合は法に照らし業務資格を取り消す。

②≪中華人民共和国母嬰保健法実施弁法≫第42条
本弁法に違反し胎児の瀬別鑑定を行った場合、衛生行政部門により警告が与えられ、違法行為の停止を命じられる。医療、保健機構に対し直接責任を負う管理者とその他直接の責任者に対し、法に照らし行政処分を与える。胎児性別鑑定を2度以上行うあるいは営利目的で胎児性別鑑定を行った場合には、証書発行機関より相応の母嬰保健技術業務資格あるいは医師業務証書を抹消される。

③≪中華人民共和国人口と計画生育法≫36条
本規定に違反し、下記行為のひとつがあった場合には、計画生育行政部門あるいは衛生行政部門により職権に基づき改善を命じ、警告を与える。
違法所得が1万元以上の場合、違法所得の2倍以上6倍以下の罰金に処する。
違法所得がないあるいは違法所得が1万元に満たない場合、1万元以上3万元以下の罰金に処する。
状況が重大な場合、証書発行機関により業務証書を取り消され、犯罪となるものについては法に照らし刑事責任を追及する。
(1)非法に他人に計画生育手術を施行した場合
(2)エコー技術とその他技術の手段を利用し他人に医学上必要のない胎児性別鑑定あるいは性別選択のための人口中絶を行った場合
(3)偽の避妊手術実施、偽の医学鑑定実行、偽の計画生育証明を発行した場合

上記から見る限り、病院側が敏感になるのも頷ける内容だ。

ちなみに私が聞いた範囲では、外資系のユナイテッドファミリー病院と美華医院では問題なく教えてくれるらしい。
後は日系のクリニックに検査に行っても教えてもらえると聞いた。
外資系病院で、かつ外国人限定なのかと思ったら、外資の病院で健診を受けている中国人の知り合いも教えてもらえると言っていた。
出産前にどうしても性別が知りたかったら、よっぽど何か裏技を使える場合以外は、外資系病院かクリニックで一度健診を受けてみるのが一番確実かな。
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