出産後の入院生活④おっぱいとミルク [健診・出産(上海国際和平)]

入院二日目、お昼前にりんりんは病室に帰ってきた。
どうやら羊水に中でうんちしてしまったことはあまり問題ではなかったらしい。
連れてきた看護師さんに“午前中にミルクを飲ませているけど、なるべく母乳を飲ませて”と言われ、授乳クッションや足置きの使い方を一応教えてくれる。
私のおっぱいをつまんでみて、“一応出てるみたいだから”と一言。
自分でつまんでもほとんど出てこないけど、なんでだ?
とりあえずあげてみるけど姿勢がよくないのか、なんだかうまくいかない。
マタニティクラスで習ったものを思い出してやってみるけど、いまいちしっくりこない。

そんなことをしているうちに次のミルクの時間がやってきてしまったので、りんりんは看護師さんに預けられる。
私は初めて見たけど、ここの病院では小さなカップでミルクを飲ませる。
足を組んでそこに座らせ縦抱きで飲ませると、案外上手に飲んでいる。

20120206.JPG

日本でもお母さんの乳首と混乱するためなるべくはじめは哺乳瓶は使わないほうがいいと言われるけど、病院としてそういう考えに基づいてのことなのか、もしくは利便性からなのかはわからず。
このカップがあまりにも便利そうだったので、“どこで売ってるんですか?”と看護師さんに聞いてみたけど、“多分外では売ってないと思う”と言われた。
そんなに専門的な道具なのか…。
いただきもののおっぱいに関する本を病院に持ち込んでいたのだけど、それを見直すと同じようにカップを使ってミルクを飲ませる“カップフィーディング”という方法が紹介されていた。
カーブのきついコップがいいけど、適当なものがなければ哺乳瓶のキャップでもよいと書かれていたので、家でミルクを足すことがあったらしばらくはこの方法にしてみようと思う。

その後、相方のお母さんに聞いたりしながらりんりんと何度か授乳に挑戦した。
縦抱きは首がすわっていないので頭がぐらぐらして安定しないし、横抱きは鼻がつぶれて何だか苦しそう。
脇の下に赤ちゃんを挟むフットボール抱きを試してみて、右側は何とかしっくりくるようになった。
面白いことに、何度やってもうまくいかなかったのでりんりんが怒ってぎゃーぎゃー泣いていたのに、いいポジションで乳首が口に入ると“おぉ、これだ”という感じでぴたっと泣き止み、お互い初めて同士なのに妙なしっくり感があった。
うーん、うまくできているものだ。
ただこのぴったりくるのがなかなかすぐにはできなくて、もたもた。
新米同士、まだまだ修行が必要だね…。

母子同室の一日目、りんりんは昼間はとにかくよく寝ていた。
授乳とミルクの時間以外はほぼずっと寝ていた。
ただ夜中の1時30分にミルクをもらった後ぐずり出し、その後とにかくぎゃーぎゃー泣き続けた。
抱っこするとうとうとするものの、少しすると思い出したように泣く。
服や指をちゅぱちゅぱするので、相方のお母さんとミルクが足りないのではないかということになった。
ただミルクは原則4時間に1度らしく、一度あまりにも泣き続けるのでミルク足してくれと看護師さんに言いに行ったけど、“今日はもう十分に飲んでいるしから足せない。昼間にBCGを打つと気持ちが悪くて夜に泣くのは正常だし、今日はたくさん抱っこするしかない”と言われた。
何だか納得できるようなできないような答えだったけど、とにかくおっぱいを吸わせたり、相方のお母さんと変わりばんこにぎゃーぎゃーなくりんりんをあやして、結局次のミルクがくる朝の6時になってしまった。
二晩目は少しぐずったものの、おっぱいを吸わせてしばらく経つとすやすや寝て、1時半に看護師さんがミルクを持って来るとそれを飲んでそのまま朝5時まで寝ていた。

退院の日に朝になって、入院の時に申し込んでいた乳腺の通りをよくするマッサージと指導(オプションで申し込み可能)をしてもらった。
入院したのが週末だった関係もあるのかもしれないけど、入院中は指導なんでほとんどなかったので、もうちょっと早い段階でやってくれればいいのにとちょっと思う。
何だかよくわからない大きな機械が運ばれてきて、両方のおっぱいにドーナツ型のベルトのようなものを当てて、四方八方からマッサージする。
多分日本だと看護師さんや助産師さんがやってくれるおっぱいマッサージのようなものなんだろう。
特別痛くはないけど、決して気持ちのいいマッサージではなかった…。
これをやっている間、授乳に関する注意事項を先生がいろいろと指導してくれる。
私のおっぱいはまだそれほど張っていないしそんなに量が出ていないけど、たくさん吸わせることで出るようになるとの事。

内容は下記のよう。
①授乳は毎日最低でも8回、両方のおっぱいを15分ずつ計30分。赤ちゃんが3時間で起きない場合には起こしてでも吸わせる。授乳の途中で寝てしまうようなら耳を触ったり、足を触ったりちょっと刺激して起こしながら30分はがんばること。
②水分をたくさん摂ること。目安は2リットル。牛乳も飲んだほうがいい。
③脂っこいものを食べ過ぎない。食事は味が濃すぎなくてさっぱりしたものを。滋養スープは初めは飲まないほうがいい(多分中国人は産後すぐに飲む人が多いためと思われる)。
④哺乳瓶は始めは使わないほうがいい。とにかく何度も何度も母乳を与えることが大事。ミルクを足してもいいけど、それで母乳を飲まなくなるようならよろしくない。
⑤おっぱいが張って痛くなった場合でも、暖めるのはだめ(その後看護師さんには“どうしても痛かったら生のじゃがいもを輪切りにしておっぱいの周りに張りなさい”と言われた)。乳腺が詰まった場合、詰まった箇所を指で重点的にマッサージする。もしどうしても解決しない場合には病院に来ること。
などなど。

その後、実際にりんりんと一緒に授乳の際の姿勢を教えてくれる。
横抱きを両方やってみたけど、とにかくリラックスできる姿勢を確保すること、そのために授乳クッションやタオル、ベッドで授乳するなら枕を5つくらい用意してもいい。
お母さんが抱っこする肩に力が入らないような姿勢を取ること。そうすると赤ちゃんもリラックスしておっぱいに添えている手が脱力するくらいになるのが望ましい。
おっぱいに対してまっすぐに吸わせ、あごの骨が動いているようならきちんと吸い付いている証拠。もし動いていなかったり、ちゅぱちゅぱ音がするようなら偽吸い(←というような中国語を言っていた)らしい。この場合は、一度離してもう一回吸わせ直す。
なるほど、私が自己流で横抱きをやった時は緊張して前かがみになっていて、りんりんの鼻が圧迫されて苦しそうだったため、うまくいかなかったわけだ。

以上の内容は日本の母乳に関する本なんかに書いてあるものとあまり変わらないような気がした。
ちなみに国際和平では出産後の体型(お腹)修正や骨盤のゆがみを直すような処置もあるらしく、別途42日健診のときなどに申し込めるとのこと。
とりあえずしばらく、りんりんと一緒におっぱいがんばろう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。