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42日健診 [健診・出産(上海国際和平)]

りんりん、今日は退院の時に予約していた42日健診へ。
日本でいう1ヶ月健診に当たるらしく、りんりんの健康チェックと私の産後のチェックを兼ねた健診。

病院に行ってみると同じような大きさの赤ちゃんがたくさん。
みんなりんりんと数日差で国際和平で生まれた赤ちゃん。
それにしても中国の赤ちゃんってものすごく厚着をさせられている。
毛布にくるんだり、おくるみもりんりんが持っているのとは厚さが全然違う。
熱くて顔を真っ赤にしている子もいたけど、とにかく冷やさないようにってことなんだろうなあ。

そして家族総出なの?という人数で来ている人がたくさん。
隣に座っていた子はりんりんの一日前に生まれたお姉ちゃん。
彼女にはお母さん、おばあちゃん二人、おばさん一人の計4人の大人が付き添っていた。
平日なのでさすがにお父さんは少なかったようだけど、お母さんにおじいちゃん・おばあちゃんが付き添っていたり、中国の一人っ子事情がうかがえる。

面白かったのは中国ではスリングがまだ一般的ではないらしく、私がりんりんを入れていたら何人かに“それいいわね。どこで買ったの?いくら?”などと聞かれたこと。
病院内だけではなく道ですれ違う人やタクシーの運転手にも物珍しそうにじろじろ見られた。
そういえば、スリングで歩いている人ってあまり見たことないなあ。
エルゴみたいな抱っこ紐で歩いている人もほとんどいない。

今日のりんりん、体重は4780g、身長53㎝、胸囲42.5㎝、頭囲37㎝。
ただし体重と胸囲は服を着たまま測ったので大体の数字。
本当に中国ってこの辺りはアバウト。

身体測定の後はりんりんの問診があって、聴診器で胸の音を聞いたり、BCGの注射のあとやおへその様子を見られたりしたけど、特に何も問題なし。
入院中に1回目の検査をしてもらって“ちょっと角度が狭いね”と言われていた股関節の超音波スクリーニングの2回目もこの日一緒にやってもらった。
また基準値よりも狭いとかで、先生が何度もエコーの撮り直しをしていた。
何でもりんりんが嫌がって泣いて力が入っているので数値に影響するらしく、“リラックスして!指をくわえさせてリラックスすさせて!”とお医者さんに言われるんだけど、赤ちゃんにそんなこと言われてもな。
せっかく寝てたのに、無理やり横向きにさせられてエコー用のジェルなんて塗られたら、泣きたくもなる。
りんりんの場合は泣いて怒っていたけど。
結局やっぱり基準値を下回ってしまって、また3回目に持ち越し。次回は3ヶ月に入ってから。
まあ、そんなに心配することもなさそうな気がするけど。

引き続き私の健診。
問診と内診があって、何も問題なし。
そして湯船に入るのもやっと解禁!
2月の一番寒い時期にシャワーだけはさすがにつらかった。
日本は1ヶ月健診でOKが出ればお風呂に入れるのに何で中国は1ヵ月半も待たねばならんのだ?とちょっと損した気分に。
今日は久々にゆっくりお風呂に入ろう。

りんりん、無事にどんどん大きくなっています。
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出産後の入院生活⑥退院 [健診・出産(上海国際和平)]

3泊4日の入院生活はあっという間に終了。
1日目は出産で終わってしまったし、2日目からもりんりんはほとんど寝ていたので、ほぼ一日中何か食べて何度か授乳に挑戦してりんりんを眺めているだけ、という感じだった。

退院時には以下のものを渡された。
(1)赤ちゃんのおへそ消毒薬と綿棒
沐浴後に消毒薬を綿棒につけて2回くるくるしてください、と言われる。
(2)飲み薬2種(漢方)
①催乳顆粒
文字通り、産後に気血が弱ることによる母乳不足に用いる薬。1日3回×4日分。
この薬、量がめちゃくちゃ多い。1回分が20gもあって、私はもともと粉薬がそのまま飲めないのでオブラートで飲むんだけど1回に7枚くらい必要。
中国の漢方ってなんでこんなに量が多いんだろう?
日本だったらもっとエキスとか錠剤とかありそうなのにな…。
②婦康丸
産後の気血不足に用い、腹痛、頭や体の痛み、悪露が止まらない、出血過多、便秘、母乳が出ないなどの症状に利く薬。
毎日2回をお湯か黄酒(紹興酒など)で服用する。
え、紹興酒飲んでもいいんだ…。まあ、普通のお酒よりは体によさそうだけど。
(3)産婦縫合部の消毒薬
洗面器にお湯(できれば煮沸したもの)を入れ、薄めて使用。

処方されたお薬。
漢方というところが中国っぽい。

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10時前に財務担当の人が来て、デポジットと実際費用の差額を現金で渡してくれる。
ここでも部屋代から食事代、注射や薬品まで明細がきちんと出され、明朗会計。
入院は2.5日分になっていたけど、なんでだろう?
一日目は半日分娩室にいたから、入院にならないんだろうか。

10時頃、相方が迎えに来てくれたときにはすっかり帰る準備もできていた。
病室を出て帰る際に、部屋のカードキーを看護師さんに渡して100元のデポジットを返してもらう。
そうそう、国際和平の各病室はオートロックになっていて、カードキーがないと入れない。
看護師さんや配膳・掃除係なんかはそれぞれカードキーを持っていて入ってこれるようになっている。

通訳さんと看護師さんが見送ってくれて、記念撮影なんかして、いよいよ本当に退院。
最後に病院を出る際に、事前に看護師さんにもらっていた名前など記載された小さな紙を警備員さんに渡す。
多分、赤ちゃん連れ去りとか取り違えとかそういうのを防止するためのものなんだろう。

国際和平での出産と入院生活は、概ね悪くなかったと思う。
確かに中国の病院なので、とても親切に何でも教えてくれるわけではない。
やはり相方のお母さんは何も教えてくれないことや、看護師さんがえばっているように見えることなど、驚いていた。
私は事前に聞いていたのでそれほど驚かなかったけれど、確かに回診や食事、りんりんのミルクの時間などスケジュールくらいは事前に教えてくれてもいいのにとは思った。
でも逆に言えば、聞けばある程度は教えてくれるということだ。
日本ではありえないけど、中国では普通のこと。
ただし言葉ができない場合には、それもかなり難しい。

でも何はともあれ、りんりんを無事に産ませてくれたんだからそれだけで本当にありがたい。
私の出産を担当した鬼コーチ先生は、どうやら助産師さんだったらしく、しかも看護師さんの間でもかなり有名らしい。
帰りしなに“あの先生はよかったです、よろしくお伝えください”と看護師さんに言うと、“あの、もっとがんばれ!もっとがんばれ!って叫ぶ○○先生でしょ?”と苦笑していた。
本当は他の患者さんへの影響もあるので、分娩であまり大きな声を出すことは禁止されているらしい。
でもあのテンションがあったから乗り越えられたと言っても過言ではないので、本当に感謝したい。

いろいろな人に支えられて、りんりんはお腹の外に出てきた。
これからの長い人生、楽しみだね。
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出産後の入院生活⑤退院後の生活指導 [健診・出産(上海国際和平)]

中国の産婦人科では授乳や沐浴など退院後の生活のことを何も教えてくれないし、看護師や助産師のケアもまずないと出産前からよく聞いていた。
確かに“母乳をなるべく飲ませて”と言われはするものの、じゃあ実際にどうやって飲ませるかという指導はオプションの乳腺開通以外ではほぼなかった。
ただ一応入院二日目の朝に食事指導の人が来て、入院中の食事について何か食べられないものなどあるか聞かれ、産婦の食事に関する注意事項の資料をくれたり、退院前に産褥期の注意事項や新生児のケアに関するパンフレットをくれたりはする(すべて中国語)。

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内容は大まかにこのような感じ↓

【産婦の飲食に関する注意】
1.産後の体は弱っているので、体力を徐々に回復させるため柔らかく消化によい食べ物を摂ります。一度にたくさん食べ過ぎず、少量を多く食べるようにします。
2.オートミール、麦芽、大麦茶は母乳を止める働きがあるので、哺乳期間は食べるのを避けたほうがいいです。老母鶏(一定の年齢に達した雌の鶏)は多くの女性ホルモンを含んでいるので、体内の乳素分泌を減少させ、母乳の分泌が減るため、産後2週間以内はこれらを食べてはいけません。
3.乳腺管は赤ちゃんに完全に吸われて円滑になるまでは、乳腺管が詰まり母乳分泌へ影響するのを避けるため、大量の滋養スープを飲んではいけません。
4.リュウガン、赤棗、トウキ、あきょうは血液の循環を活性化させるため、産後悪露をが完全に出なくなることがありますので、産後1ヶ月以内は食べてはいけません。産後の血を補うためには鉄分が体に吸収されやすい動物の肝臓・血を退院後毎週2回、毎回50g食べるのが望ましいです。
5.授乳期間は毎日少なくとも2杯の低脂肪牛乳を飲み、頻繁に太陽に当たり、カルシウム不足にならないようにしましょう。
6.帝王切開の場合、例えば魚、エビ、鳥類(皮を除く)などの高タンパク質低脂肪の食べ物を選ぶと、傷口の癒合を促進することができます。ハムは伝統的には傷口の癒合を促進すると考えられていますが、大量の食塩と亜硝酸塩類を含んでいますので、産婦が口にするのにはふさわしくありません。
7.果物は毎日小さいものを2つ、キウイ・オレンジはビタミンCを豊富に含んでいるので鉄分の吸収を促進することができ、産婦が食べるのに適しています。スイカ?梨などの寒性の果物は1ヵ月後に食べることができます。

【産科健康教育資料】(一部省略)
>産婦産後保健
1.飲食
栄養について:主食以外は乳製品、肉類、豆製品、新鮮な野菜と果物をたくさん摂り、生もの?冷たいもの、硬いもの、揚げ物はあまり食べない。毎日たくさん水を飲み、暴飲暴食は避ける。
母乳の出をよくする食べ物:フナのスープ、甘酒卵スープ、腿肉大豆スープなど
2.衛生習慣
産後の入浴:自然分娩後は即入浴が可能ですが、シャワーのみで、悪露がなくなるまでは湯船での入浴は禁止です。帝王切開後は10~14日後に入浴が可能となりますが、術後1ヶ月は腹部の傷口にボディーソープや石鹸を塗ってはいけません。入浴の際には冷えないように注意が必要です。
衣服はゆったりとして、寒さ暑さに適したものを。過度に着込まず、特に夏は産褥夏当たりにならないように。
3.母乳育児
母乳は赤ちゃんにとって天然で最適な食品であり、ほかのいかなる物でも代えることができない多くの優位点があります。母乳育児は産婦の産後出血を減らし、子宮の回復を促進します。
純母乳での4~6ヶ月育てることをお勧めします。また生後2週間からあかちゃんにビタミンD剤を与えるといい(小施尓康または魚肝油)。
4.産後運動の利点
産後体操を続けることは体型回復や子宮収縮、悪露の排出を促します。

>新生児ケアと保健
1.保温
室温:22~24度、一定の湿度を保つこと。室内の換気を保つと、赤ちゃんの風邪、肺炎などの呼吸器系統の疾病を予防すると同時に、産婦の傷の癒合にもよいです。新生児の体温は36.5~37.4℃に保つこと。新生児の沐浴は室温26~28℃、水温38~42℃で行う。
2.授乳
母乳育児は最も理想的で、必要に応じて授乳をし、一般的には一回の授乳は10~20分です。授乳前は口内感染を防ぐため、乳首あるいは哺乳瓶の乳首を清潔にしましょう。授乳後は新生児を抱き上げ、軽く背中をたたいて空気を吐き出させます。
3.おへそのケア
毎回入浴後に75%アルコール綿棒を使っておへその中心から周りへと螺旋状に2度消毒をします。おへそは乾燥して清潔にしておく必要があり、もし膿のような分泌物やにおいがある場合には、専門医にて診察を受けましょう。
4.おしりのケア
ベビーパウダーはいけません。毎回うんちの後は赤ちゃん用のやわらかいウェットティッシュで拭くか、もしくはぬるま湯で洗いましょう。きれいになった後はケアクリームを塗ってもかまいません。
5.目耳鼻口のケア
目の分泌物が多いときには浄水できれいに拭いた後、目の軟膏を塗ってもかまいません。赤ちゃんが手で引っかかないようにします。
耳と鼻は清潔に保つようにし、ミルクなどが入らないようにします。
6.BCGは生後48時間以内に接種、B型肝炎は生後24時間以外に接種の上、1ヵ月後に緑色の接種手帳を持って戸籍所在地の街道医院にて2度目を接種します。
7.新生児黄疸
生理的黄疸は出生後2~3日で現れ、4~5日がピークで、1週間後に自然に消えます。日光をたくさん浴びると黄疸は早く引きます。もし黄疸が重い場合には、適時に診察を受けましょう。

【新生児のケアと授乳】(一部省略)
>新生児のケア
住居:新生児は必ずお母さんと同じ部屋に住む必要があります。部屋はなるべく南向きで、冬は暖かく夏は涼しい所がよいでしょう。室内の空気が流れるようにし、喫煙と猫や犬などのペット飼育は禁止です。室内温度は22~28℃がよいでしょう。赤ちゃんはお母さんと同じベットで寝てもいいですし、また小さなベットで寝てもかまいません。ベット用品は綿100%のものを選び、布団は柔らかすぎてはいけません。夏に扇風機やエアコンを使用する場合には風邪が直接赤ちゃんに当たらないようにしましょう。冬は電気毛布を使用してはいけません。暖房機やエアコンを使用する場合には、室内に一杯の浄水を置き、赤ちゃんの肌の水分蒸発を減らすようにしましょう。
衣服:新生児の衣服、特に下着は柔らかい綿100%のものを選び、新しく買った服や布は先に水浸しておきましょう。子どもの服はゆったりしたものが原則で、下着は硬い縫い目あるいはふちどりがあるものはいけません。衣服はボタンやゴムがついているものは避け、ヒモで結ぶものにしましょう。冬に生まれた赤ちゃんは室温が20℃より低い場合には帽子をかぶせてください。新生児期にはおむつはやわらかいものにし、清潔な綿100%のシーツで作るのが最もよく、大きさは適当なものでゆったりし過ぎてもいけません。おしめの外側にはビニールなどの空気を通さないものを当ててはいけません。赤ちゃんは服を着た後自由に手足を動かせるようにし、布や布団で赤ちゃんを縛るように包むのは絶対にいけません。
体温:新生児の体温は変化が大きく、また外の温度に影響を受けやすいです。寒ければ肺炎になったり、皮下組織が硬く腫れたり、また暑すぎると脱水症状を起こします。これらに適時に気付くためには、毎日一度新生児の体温を測るのが一番よいです。とくに暑い、また寒い季節、新生児に以上があって不安な場合には毎日測る必要があります。体温の測定は直腸で測るのが最もよく、お風呂上りの赤ちゃんは30分後になってから測定してください。正常な新生児の肛門温度は37.5℃から上下0.5℃です。肛門温度が36.5℃以下、もしくは38.5℃以上の場合にはすぐに医者にて診療を受けてください。

>新生児の授乳
母乳は赤ちゃんにとって最も理想的な食べ物で、赤ちゃんが成長発育する上で必要なすべての栄養成分を含んでいるだけではなく、この成分とその比率は赤ちゃんの月齢にともなって変化していきます。母乳の中には豊富な免疫物質が含まれており、赤ちゃんをいろいろな病気から守ります。授乳時には母子の皮膚が頻繁に触れ合い、感情の交流がありますので、母親の愛撫や世話は子どもの心理が健全に社会に適応する上で有益です。
(1)母親はどのようにして十分な母乳を維持するか
まず私達が理解しなければならないのは、産後は胎盤が分娩されたことにより抑制がなくなる以外に、最も重要なのは母親の乳首は赤ちゃんの吸う動作の刺激を受けることです。赤ちゃんが頻繁に吸うことで母乳の分泌が絶え間なく行われ、増えることにより、赤ちゃんを満足させることができるのです。
母親は十分な母乳を維持するために以下の数点に注意が必要です。
①産後はなるべく早く赤ちゃんに触れ、また頻繁に吸わせる
②母子は同室で、母子双方の必要に応じて授乳を行う
③授乳のテクニックを取得すること
④哺乳瓶は使わず、砂糖水や牛乳を与えない
⑤産後1~2週間以内は、授乳後に余った母乳は搾乳して空にする
(2)あなたの母乳量が十分かどうかをいかにして推定するか
一般的には、産後1~2週間は母親が授乳前にいつも乳房の膨張感があり、授乳時にお乳が出た感覚があり、赤ちゃんがお乳を吸う際に飲み込む音が聞こえ、授乳時間と授乳時間の間に赤ちゃんが静かに満足しており、目がきらきらして、反応が敏感であれば、母親の母乳量は赤ちゃんの需要を満足させていいるといえます。これら以外にも2つの方法で観察をすることができます。
①母乳以外に他の液体を加えなくとも、1日24時間内に赤ちゃんの排尿が6~8回を超え、尿の色が薄い黄色
②赤ちゃんの体重を量ると、毎週体重の増加が毎週125g、つまり毎月500gを超えている
(3)いかにして暫定的に母乳が足りない時期を乗り越えるか
母子共に疾病がなく、単純に母乳の不足である場合、母親は絶対に焦ったり悩んだりせず、心を穏やかに保って、絶対に成功するという自身を持ってください。下記のような母乳増加を促進する方法があります。
①必要に応じて授乳する:両方の乳房を10分以上吸わせた上で他のミルクを足し、日ごとに足す量を減らしてください。夜間の授乳は必ず続けてください。
②栄養に注意する:母乳分泌増加を促進する食べ物をたくさんとりましょう。例えば、フナ、豚足、鶏とそのスープ、大豆、豆腐、ヘチマ、胡桃、ゴマなど。

>人口授乳
母乳は赤ちゃんにとって最適ですが、母親が急性伝染病になるなどの特殊な事情により母乳育児ができない場合、市販の赤ちゃん用粉ミルクが最適な代替品です。

>いつから離乳食を与えるか
母乳育児でもその他でも、赤ちゃんが4ヶ月になったら適時に離乳食を与えます。

>栄養専門家の忠告
乳幼児の食べ物は、塩・香料・防腐剤と多すぎる砂糖は加えてはならず、天然の味付、栄養豊富でバランスよいものがふさわしいです。市販の乳児食品の一部は味付と匂いが非常に濃く、塩などの調味料あるいは香料を加えていると思われますので、若い両親は商品を選ぶ際に必ず注意する必要があります。

私が読んだ母乳に関する日本の本と同じようなことが書かれている部分もあり、周りの中国人からは母乳にこだわるような話をこれまであまり聞いたことがなかったので、こんなふうに書かれているとはちょっとびっくり。
しかも入院中に一日40㏄×6回もミルクを足していたので、この病院がこんなに母乳を推進しているとは思わなかった。
産後に食べろと薦められている食品や、母乳の分泌を促進するとされる食べ物もけっこう興味深い。この辺りは漢方の考え方が強いんだろうか。
離乳食が4ヶ月からというのは、日本の基準からするとちょっと早いのかな。
まあ、こんな形式上のことだけではなくやっぱりもうちょっと具体的なことを教えてくれと思ったりもするけど、日本の育児本を読んでいたってその通りにはいかないんだし、きっとこちらではその辺りは産褥期にお世話に来てくれるお母さんや月嫂(産褥期専門のお手伝いさん)がカバーするんだろうな。
何事も教科書通りにはいかないということで、周りの人にも頼りながら、相方とりんりんと一緒にぼちぼちやっていこう。
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出産後の入院生活④おっぱいとミルク [健診・出産(上海国際和平)]

入院二日目、お昼前にりんりんは病室に帰ってきた。
どうやら羊水に中でうんちしてしまったことはあまり問題ではなかったらしい。
連れてきた看護師さんに“午前中にミルクを飲ませているけど、なるべく母乳を飲ませて”と言われ、授乳クッションや足置きの使い方を一応教えてくれる。
私のおっぱいをつまんでみて、“一応出てるみたいだから”と一言。
自分でつまんでもほとんど出てこないけど、なんでだ?
とりあえずあげてみるけど姿勢がよくないのか、なんだかうまくいかない。
マタニティクラスで習ったものを思い出してやってみるけど、いまいちしっくりこない。

そんなことをしているうちに次のミルクの時間がやってきてしまったので、りんりんは看護師さんに預けられる。
私は初めて見たけど、ここの病院では小さなカップでミルクを飲ませる。
足を組んでそこに座らせ縦抱きで飲ませると、案外上手に飲んでいる。

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日本でもお母さんの乳首と混乱するためなるべくはじめは哺乳瓶は使わないほうがいいと言われるけど、病院としてそういう考えに基づいてのことなのか、もしくは利便性からなのかはわからず。
このカップがあまりにも便利そうだったので、“どこで売ってるんですか?”と看護師さんに聞いてみたけど、“多分外では売ってないと思う”と言われた。
そんなに専門的な道具なのか…。
いただきもののおっぱいに関する本を病院に持ち込んでいたのだけど、それを見直すと同じようにカップを使ってミルクを飲ませる“カップフィーディング”という方法が紹介されていた。
カーブのきついコップがいいけど、適当なものがなければ哺乳瓶のキャップでもよいと書かれていたので、家でミルクを足すことがあったらしばらくはこの方法にしてみようと思う。

その後、相方のお母さんに聞いたりしながらりんりんと何度か授乳に挑戦した。
縦抱きは首がすわっていないので頭がぐらぐらして安定しないし、横抱きは鼻がつぶれて何だか苦しそう。
脇の下に赤ちゃんを挟むフットボール抱きを試してみて、右側は何とかしっくりくるようになった。
面白いことに、何度やってもうまくいかなかったのでりんりんが怒ってぎゃーぎゃー泣いていたのに、いいポジションで乳首が口に入ると“おぉ、これだ”という感じでぴたっと泣き止み、お互い初めて同士なのに妙なしっくり感があった。
うーん、うまくできているものだ。
ただこのぴったりくるのがなかなかすぐにはできなくて、もたもた。
新米同士、まだまだ修行が必要だね…。

母子同室の一日目、りんりんは昼間はとにかくよく寝ていた。
授乳とミルクの時間以外はほぼずっと寝ていた。
ただ夜中の1時30分にミルクをもらった後ぐずり出し、その後とにかくぎゃーぎゃー泣き続けた。
抱っこするとうとうとするものの、少しすると思い出したように泣く。
服や指をちゅぱちゅぱするので、相方のお母さんとミルクが足りないのではないかということになった。
ただミルクは原則4時間に1度らしく、一度あまりにも泣き続けるのでミルク足してくれと看護師さんに言いに行ったけど、“今日はもう十分に飲んでいるしから足せない。昼間にBCGを打つと気持ちが悪くて夜に泣くのは正常だし、今日はたくさん抱っこするしかない”と言われた。
何だか納得できるようなできないような答えだったけど、とにかくおっぱいを吸わせたり、相方のお母さんと変わりばんこにぎゃーぎゃーなくりんりんをあやして、結局次のミルクがくる朝の6時になってしまった。
二晩目は少しぐずったものの、おっぱいを吸わせてしばらく経つとすやすや寝て、1時半に看護師さんがミルクを持って来るとそれを飲んでそのまま朝5時まで寝ていた。

退院の日に朝になって、入院の時に申し込んでいた乳腺の通りをよくするマッサージと指導(オプションで申し込み可能)をしてもらった。
入院したのが週末だった関係もあるのかもしれないけど、入院中は指導なんでほとんどなかったので、もうちょっと早い段階でやってくれればいいのにとちょっと思う。
何だかよくわからない大きな機械が運ばれてきて、両方のおっぱいにドーナツ型のベルトのようなものを当てて、四方八方からマッサージする。
多分日本だと看護師さんや助産師さんがやってくれるおっぱいマッサージのようなものなんだろう。
特別痛くはないけど、決して気持ちのいいマッサージではなかった…。
これをやっている間、授乳に関する注意事項を先生がいろいろと指導してくれる。
私のおっぱいはまだそれほど張っていないしそんなに量が出ていないけど、たくさん吸わせることで出るようになるとの事。

内容は下記のよう。
①授乳は毎日最低でも8回、両方のおっぱいを15分ずつ計30分。赤ちゃんが3時間で起きない場合には起こしてでも吸わせる。授乳の途中で寝てしまうようなら耳を触ったり、足を触ったりちょっと刺激して起こしながら30分はがんばること。
②水分をたくさん摂ること。目安は2リットル。牛乳も飲んだほうがいい。
③脂っこいものを食べ過ぎない。食事は味が濃すぎなくてさっぱりしたものを。滋養スープは初めは飲まないほうがいい(多分中国人は産後すぐに飲む人が多いためと思われる)。
④哺乳瓶は始めは使わないほうがいい。とにかく何度も何度も母乳を与えることが大事。ミルクを足してもいいけど、それで母乳を飲まなくなるようならよろしくない。
⑤おっぱいが張って痛くなった場合でも、暖めるのはだめ(その後看護師さんには“どうしても痛かったら生のじゃがいもを輪切りにしておっぱいの周りに張りなさい”と言われた)。乳腺が詰まった場合、詰まった箇所を指で重点的にマッサージする。もしどうしても解決しない場合には病院に来ること。
などなど。

その後、実際にりんりんと一緒に授乳の際の姿勢を教えてくれる。
横抱きを両方やってみたけど、とにかくリラックスできる姿勢を確保すること、そのために授乳クッションやタオル、ベッドで授乳するなら枕を5つくらい用意してもいい。
お母さんが抱っこする肩に力が入らないような姿勢を取ること。そうすると赤ちゃんもリラックスしておっぱいに添えている手が脱力するくらいになるのが望ましい。
おっぱいに対してまっすぐに吸わせ、あごの骨が動いているようならきちんと吸い付いている証拠。もし動いていなかったり、ちゅぱちゅぱ音がするようなら偽吸い(←というような中国語を言っていた)らしい。この場合は、一度離してもう一回吸わせ直す。
なるほど、私が自己流で横抱きをやった時は緊張して前かがみになっていて、りんりんの鼻が圧迫されて苦しそうだったため、うまくいかなかったわけだ。

以上の内容は日本の母乳に関する本なんかに書いてあるものとあまり変わらないような気がした。
ちなみに国際和平では出産後の体型(お腹)修正や骨盤のゆがみを直すような処置もあるらしく、別途42日健診のときなどに申し込めるとのこと。
とりあえずしばらく、りんりんと一緒におっぱいがんばろう。
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出産後の入院生活③各種手続き [健診・出産(上海国際和平)]

3泊4日の入院は土日を挟んでいたので、3日目の月曜日にもろもろの手続き書類作成などを一気にしてもらった。

まずは日本の出生届。
病院側に出生証明欄を記入してもらう。
相方が日本に行った時にもらってきた届出書を使用。

それから出産育児一時金の申請書類も一部病院に記載してもらう必要がある。
この申請書はネット上で入手できる。

そして母子手帳の出産時の欄にも一緒に記入してもらう。
これは必須ではないけど、記念に。

以上の書類はフォーマットさえ持参してウェルビーの通訳さんに渡せば、作成の手配をしてくれるので安心。
作成も慣れているので、基本的には日本語で記入してくれる(漢字だから中国語とほとんど一緒だけど)。

そして中国で一番大事なのは“出生医学証明”。
初めて見たけどけっこう立派な代物。

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これはビザの手続きなどで使用する。
専用の申込用紙に両親の名前や住所、職業、学歴、パスポート番号などを記入し、両親のパスポートコピーを添えて病院に提出の上、作成してもらう。
上海領事館で出生届を出す場合にも使用するけど原本は1枚のみしか発行されないので、提出の場合は必ずコピーが必要。
手続きには日本語の翻訳が必要になるけど、これはウェルビーの人が言わなくても2部用意して渡してくれた。

当たり前だけど、この時点で名前が確定していないと書類が作れない。
自然分娩の場合、猶予は多くて3日。
我が家は相方が中国人の恩師に相談してくれたりしながら長い時間かけて考え、出産前には最終的に男の子ひとつ、女の子ひとつの名前まで絞って、命名の用紙も用意して病院に行った。
これでがんちゃんは晴れてりんりんに昇級。
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出産後の入院生活②予防注射と各種検査 [健診・出産(上海国際和平)]

がんちゃんは入院中にいくつか予防注射と検査を受けた。

まずは予防注射。
がんちゃんは生まれてすぐその場でB型肝炎(1回目)とビタミンK1の注射(通常生後30分以内)をされ、翌日の午後にはBCGの注射(通常生後24時間以内)をされた。
看護師さんが注射に来た時にはぐっすりお昼寝中で、注射をされても顔をしかめただけでくすんとも泣かなかった。
このB型肝炎(1回目)とBCGが終わった時点で、“上海市予防接種証”の交付がある。

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今後接種を行うたびにこの冊子に記録してもらい、幼稚園や学校に入る際に提出する必要がある。

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必須とされているものの接種スケジュールや中国語英語の対訳表、ワクチンの無料有料についての記載もあって結構便利。
もちろんすべて中国語だけど。

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検査は回診でおへその様子など小児科のお医者さんが見てくれる以外に、必須なのが聴力テストと先天性代謝異常マススクリーニング検査。
聴力テストは病室で看護師さんがミルクを飲ませているときに小児科の先生が機器を片手にやってきて、ぱっと測って、“問題なし”と言われた。

先天性代謝異常マススクリーニング検査は出生後72時間たってから行われるそうで、土日を挟んだためか入院中に検査ができなくて、がんちゃんは退院3日後に再度病院に行った。
新生児科の入り口で足の裏をちょっとだけ切られて血を採られる。これでおしまい。ものの5分で終了。
がんちゃんはちらっと泣いたけど、すぐに泣き止んだ。
その後番号が記入されているバーコードを渡される。
1ヵ月後にこのバーコードと登録した携帯番号でネットの専用ページにログインすると、結果が見られるらしい。
検査項目はフェニルケトン尿症、先天性甲状腺機能低下症、先天性副腎過形成症、G-6PD欠乏症。
ただ本当に何か問題が見つかった場合には、病院から連絡が来る場合が多いとか。

他にはオプションとして股関節の超音波スクリーニングがある。
陣痛の痛さでよくわからなくなっていた時に、いろいろ聞かれて“全部やる”と言って一応申し込みをしていたので、やってもらった。
これは1週間以内、6週目(42日健診)、3ヶ月の3回に分けて、左右の腿をエコーで見て股関節の数値を測定するものらしい。
がんちゃんは左の股関節の角度が通常は50度以上なのが46度だったため、少し狭いと言われた。
右側は50で正常範囲。
まあ、これは次回の42日健診の時に再度見てもらうことになった。

42日健診(母子ともに)は退院前に病院側からお知らせがあり、日時の予約もしてくれて専用の記録用紙を渡される。
国際和平は小児科はあるけど予防接種は行っていないので、こちらはウェルビーに電話するなどして別途手配する必要がある。
次の予防接種は生後30日のB型肝炎(2回目)。
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出産後の入院生活①病室とご飯 [健診・出産(上海国際和平)]

1月28入院当日に出産し、退院したのは31日、3泊4日の入院生活だった。
聞いてはいたけど、中国では出産後の入院は日本よりも短い。
友達の知り合いでは夜に産んで次の日の朝に退院した人もいたとか。
帝王切開でも5泊6日。

実際の入院生活はというと、国際和平産婦人科のVIPでは、部屋のタイプがAスイート、A室、B室、C室とあり、どれも個室で母子同室になる。
今回はB室が空いていなかったので他の部屋ならどれも選べたんだけど、自然分娩で入院が短いことと、相方のお母さんにがんちゃんの面倒を初めから一人で見るのは不安なので一緒に泊まってもらうためにソファベッドがある部屋がよかったので、上から2番目のA室にした。
部屋に人がいる場合には入り口にお花が飾ってある。

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中はかなり広々。

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この他にトイレとシャワー室が各部屋についている。
お湯の出も結構よかった。

テレビと冷蔵庫はあるし、パジャマ、スリッパ、タオル、アメニティなど基本的なものはすべて揃っている。
数時間に一度、担当のおばさんが部屋のごみを回収に来てくれて、掃除は一日1回。


入院生活は下記のような感じ。

7:00 朝食:中華粥と点心と牛乳のシンプルな朝ごはん

8:00 回診:回診時間がめちゃくちゃ早い。産婦人科の先生が傷口を見てくれて、その後消毒などの処理がある。赤ちゃんは別途小児科の先生が見てくれる

9:00 赤ちゃんのお風呂:看護師さんに連れて行かれて終わったら戻ってくる。沐浴の指導などはなし

11:00 昼ごはん:さっぱり中華

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14:00 おやつ:甘いお粥や中華風お汁粉などの温かいもの。お粥はストローで飲む

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17:00 夕食:さっぱり中華。夜食用のおやつと牛乳もこの時に配られる

夕食.JPG

夜食.JPG

この他に手続きや検査などがあれば昼間に行われる。
はっきり言って、食べてばっかり。
一度、フルーツのプレゼントもあった。

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あとはほぼ4時間おきに看護師さんがミルクを持ってきて、赤ちゃんに飲ませる。
ミルクの量は30~40cc/回で、原則これ以外にミルクは足してくれない。
面白かったのはミルクの飲ませ方で、哺乳瓶ではなくカップで飲ませる。

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慣れないので???なことはたくさんあったけど、あっという間の3泊4日だった。
詳しい記録はまた別途。

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出産の記録[後編]分娩〜出産 [健診・出産(上海国際和平)]

 20時、分娩担当の先生が来て内診をしながら破水を促進する措置をしてくれる。“陣痛はかなりいいんだけど、陣痛と陣痛の間隔がもうちょっと短かったら赤ちゃんもおりて来やすいんだけどねえ”とのこと。“すでにどうしようもないくらい痛いです”と言うと、“この状態で痛くなかったら、そのほうがおかしいから”とまた励まされる(?)。もう耐えるしかないとひたすら耐えていると、“いい状態になって来たから、このまま分娩に進むよ!”と言われ、先生が準備を始めるとベットがテレビで見たことあるような分娩台へと変身。
 
 私はなぜか分娩台に上がったらもうすぐに生まれるというイメージがあり、え?もうですかい?と期待していたら、これが甘かった。確かに物理的には、陣痛が始まってから生むまでの全体的な割合から言ったら分娩は本当に最後の何パーセント。でも気分的にはこれが永遠に続くんじゃないかと思うくらい長い。 陣痛に合わせて力むんだけど、ただでさえ痛い陣痛の痛みに耐えながらその上力むというのは、めちゃくちゃ大変。世の中のお母さんたちは本当にすごい。先生からはじめに“陣痛の一番痛いタイミングまで我慢して、それがきたら息を吸って止めてから力んで!”と説明された。しかも一度力んだら長く力まないといけない。このコツを掴む中盤までがとにかく大変だった。

 前半、予想していなかった痛さでパニックになり、しかも貧血か低血糖みたいな状態で目の前が真っ暗になって力が入らなくなった時間があった。この時になって夕飯をちゃんと食べておかなかったことを激しく後悔。ここで大活躍したのが、前に助産師さんがお薦めしていたので相方のお母さんにもたくさん買ってきてもらったウイダーインゼリー。また相方がすごくいいタイミングで冷蔵庫に入っていたものを渡してくれた。ウイダーインゼリー片手に陣痛の合間にグビグビ飲みながらお産が進むという、ともするとウイダーインゼリーのCMのような光景だったと思う。これで身体的にはとても救われた。
4つ一気飲み。

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 精神的には分娩の先生に喝を入れられ続けたことが大きかった。途中でちょっとやけになった瞬間があって、“もう痛過ぎて本当に無理!”と逆ギレしたら、“痛いんだったらその勢いで力まないと損でしょ!陣痛を1回逃したら痛い損なのよ”と言われ、痛いながらもそりゃそだなと、何だかすごく納得してしまった。低血糖で力が入らなくなった時も、“少しだけなら休んでいい。でも少しだけ休んだらまたがんばらないとだめ!ここで後戻りはできないんだから進むしかない!”と鬼コーチのようなことを言われ、“あなたもつらいけど赤ちゃんもつらい!終わっちゃえば辛くなくなるんだから、終わらせないと!”と励まし続けてくれた。そして力む時には“いいよ!その調子!もう一回頑張れ!続けて!続けて!”と本当に何かスポーツのコーチのように文字通り叫び続け、もうやるしかないという気にさせてくれた。あとで廊下で待っていてくれた相方のお母さんに“あの先生はすごかったね”と言わたので、外に丸聞こえなくらいのボリュームだったということなんだろう。この先生は最後の10分くらいがんちゃんが出てくる直前までずっと一人で分娩をしてくれたんだけど、とてもあのテンションとエネルギーで毎回分娩をするのは、本当にすごい。若いんだけどとてもいい先生で、感動した相方は私が出産後でヘロヘロの時に一緒に写真を撮ってくれて、いい記念になった。

 結局分娩は途中が一番辛くて、最後は本当にすごくあっという間だった。ビイダーインゼリーと先生の掛け声と相方の後押しのお陰と私が力むコツをちょっとだけ掴んで開き直って頑張る気になってからやたらと進みが早かったようで、赤ちゃんを迎えるために他の先生や看護師を呼んだり道具を用意したりするのが間に合わなかったらしく、最後は“あのー、痛いのでさっさと力みたいんですけど”というと、“ちょっと軽く力んでおいて”と言われるしまつ。この間に会陰切開用の麻酔をおしりにぶすっと刺されたけど、もうそんなものは屁でもなかった。最後は“もう赤ちゃんが出てこられるから、今回は力めばいいだけじゃなくて、私が力むのをやめてと言ったら力まないでね。私のいうことをよく聞いて協力してね”と言われ、その前2、3回陣痛がきていたのに力めなかった分を込めてふーんっと踏ん張ったら、いきなり“はい、力まないで!”と言われ、勢い余って“はっ?じゃあどうすればいいの?”と相方に聞いている間にがんちゃんはするするっと出てきた(と相方が言っていた)。血まみれで一回お腹の上に置かれたがんちゃんはその後叩かれておぎゃーっと泣いた。ここだけは本当にテレビなんかで見るのと一緒だった。21時32分、分娩時間は50分、結構なスピードでがんちゃんは出てきてくれた。
 
生まれたてのがんちゃん。
おへその処理をしたらすぐに包帯を巻く。

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 “妹妹(女の子)ね”と先生に言われる。おー、予想通り!最初は鬼コーチの先生一人だけだったのが、いつの間にか4、5人の医師やら看護師が周りを囲んでいて、最後の瞬間に立ち会っていた。担当の周先生も来てくれて、“自然分娩できてよかったわね”と言ってくれた。

 がんちゃんがたくさんの人に囲まれて産後の処置をされている間、へその緒に繋がった胎盤がぷるんと出てきた。これはつまっていたものが出てきた、という感じでほとんど痛くなかった。ちなみに会陰切開をするつもりだったみたいだけど最後の私の力みでがんちゃんがするっと出てきてくれたので、結果的には切らずにすみ、ただ少しだけ自然に切れてしまったので縫合だけはされた。これは麻酔もしているのでほとんど痛くなくて、結構痛いという話も聞いたことがあったんだけど助かった。糸は自然に吸収されるタイプで抜糸もなしということ。ほっ。

 ただがんちゃんは羊水の中でフライングでうんちをしてしまい、羊水が濁っていたということで一晩は新生児科で経過観察に。この病院は本当なら生まれた時から母子同室なんだけど、一日目は別々に。がんちゃんは綺麗に洗われて服を着せられてから少しだけ私に抱っこされて、すぐに新生児科に運ばれて行った。でもこの日だけはゆっくり寝られて正直ありがたいかも。

 それにしてもよく考えたら、これ全部中国語でのやりとりだった。途中で私がきれていた時は日本語で叫びまくっていたけど、何か聞かれたことには基本的に中国語で答えていたし、説明も中国語で理解していた。人間、土壇場になれば何とでもなるものだ。ウェルビーの通訳さんを呼ぶことはもちろんできたんだけど、途中は痛くてそれどころじゃなかったし、思ったよりも出産が早かったので結果的には呼ばなかった。でも落ち着いて考えると呼ばなくてよかった。中国語が全く理解できないならいざ知らず、基本的に言われていることがわかっているのに鬼コーチ先生の“続けて力んで!もっと続けて!”なんていうのを中国語と日本語で言われたら、切れそうになったと思う。

 23時前には産後の処理が済んで入院用の部屋にお引っ越しできた。相方とお母さんが長丁場に備えて途中で買いに行ってくれたお寿司を“夜食になると思ったらお祝いのお寿司になったね”と言いながらみんなでつまむ。あー、とりあえず定期的にお腹が痛くならないって素晴らしい。今日中に産めて本当によかった。

 今回は自然分娩ができたおかけで入院が2泊か3泊と短いので、ちょっと奮発して上から2番目に広いA室にしてもらった。ここだとソファベットが付いているので、もう一人泊まることも可能。とりあえずこの日はがんちゃんがいないので相方とお母さんには帰ってもらう。
2時間以内におしっこが出ないとカテーテルを入れると看護師さんに言われたので、それは嫌だと水分を取りまくってちゃんと出してから寝る。

 朝からずっと付き添ってくれた相方とお母さん、遠方から応援してくれた家族、そしてがんばって早めに出てきてくれたがんちゃん、今日はみんな本当にお疲れ様。ありがとう。
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出産の記録[前編]朝〜入院手続き [健診・出産(上海国際和平)]

がんちゃんは特に昼間はほとんど寝ているので、忘れないうちに出産の日のことを記録。

6:00 おしりに何かつまっているような感覚がある。最近便秘がひどいからなあと思い、トイレに行ってもお腹がしくしくするような気がするも、もう一眠りしておこうと二度寝。

8:00 お腹が痛くて目が覚める。生理痛がひどくなったくらい。前駆陣痛かなあと思いながら朝食の準備をするけど、かなり痛いし、5分おきくらいの等間隔で痛みがくる事に気付く。でもこれまで読んでいた本によると、5分間隔になるのは陣痛がきてからかなり時間がたってからだと書いてあったし、おしるしも破水もないのでとりあえず朝ごはんを食べてお風呂に入る事に。この時点で相方は本当の陣痛だと全く思っていなかったらしく、まあ風呂にでも入ってから時間をちゃんと測ってみたほうがいいよとのんきそうだった。

9:30 お風呂に入って少し楽になったけど、定期的に痛みがある。うーん、これは本当に来たか?まだ耐えられる痛みではあるけど、10時まで測ってみてもある程度一定間隔だったらウェルビーに電話する事に。

10:00 やっぱり5〜8分くらいの等間隔で痛みがくる。相方とお母さんにも相談して、とりあえずはウェルビーに電話して病院に行こうという事に。相方はこの時点で朝から下痢気味の牛子さんを動物病院に連れて行き、そのまま預かってもらう。ちくわ姉さんはお家でお留守番に。相方のお母さんにおにぎりを作ってもらう。こういう時、食べ物の事だけすぐに思い付くのはなんでだろう・・・。

10:15 ウェルビーに電話すると、土曜日なので病院の受け入れについて確認するといわれる。その後電話ですぐに向かってくださいとの連絡があり、準備していた入院グッズを持って3人で病院へ。

11:00 病院到着。そのまま直接入院のフロアへ。ウェルビーの手配した通訳さんが待っていてくれる。今日は土曜日のため、いつもの通訳さんではなく当番の人。立派な個室に通され、先生がきて内診。子宮口はまだ1cmしか開いていないので陣痛の進みがものすごくよかったら今日の夜遅く、遅ければ明日の出産ですねと言われる。この時点では正式な入院手続きとならず、 12時間の経過観察の扱いで手続きをする。相方が支払いなどしてくれる(こちらの医療費は基本的にすべて前払い)。この時点で通訳さんは一度帰る。

12:00 用意してもらったおにぎりを食べる。どんどん痛くなってくるので、あまり食欲なし。おにぎりを1個だけ食べる。
その後どんどん陣痛がひどくなり、頻度も数分に一度なので眠ろうにも眠れない。14時頃からは痛過ぎて横になっていられず、部屋の中で壁に持たれたり、うろうろしたり、腰をさすってもらったり、“痛い!本当に痛い!”と文句を言いまくったりしてやり過ごす。 マタニティクラスでいろいろ呼吸法を教えてもらったけど何だか忘れてしまったので、とりあえず独自で痛さを逃すと思われる呼吸をしてみる。夕方まで何度か先生や看護師が入れ替わり立ち替わりやってきて、ノンストレステストと内診をする。夕方の時点で子宮口は2cm、こんなに痛いのにまだ2cmですかい?と思う。“なんだかものすごく痛いんですけど?”と先生に言うと、“大丈夫、それが普通だから!”と励まされる(?)。無痛分娩にしますか?と聞かれるも、帝王切開か自然分娩かを考えたことはあったけど、無痛分娩は事前知識がほとんどなかったのでやめておく。正直、この状態で無痛という言葉は魅力的ではあったけど。

17:00 病院で食事が出される。家族の分も注文できるので、相方とお母さんも一緒に。食事内容はとても健康的な中華。痛みの間に食べようとするもあまり固形が喉を通らず。この状態で明日までは本当に無理!と思う。

19:00 子宮口が思ったよりも開いてきたため今日中の出産も可能性が高くなってきたということで、入院手続きに。相方が入院のデポジットやその他書類の作成に行ってくれる。途中で戻ってきて、何やらいろいろ確認される。曰く、“出産後胎盤はいりますか?“え、そんなのもらってどうするの?見てはみたいけどいらないでしょ”。“赤ちゃんの予防接種と何とか検査はしますか?”“よくわからないから全部やる”。痛みで判断力と余裕がほとんどないので、私の答えはかなり投げやり。ごめん、相方。
相方が再度手続きに行っている間に担当の周先生も来て、内診してもらう。子宮口は4cm以上開いたものの、現時点で赤ちゃんの頭が完全に下がって来ていないため、子宮口が10cm最大に開いて破水した状態でまだ下がってこない場合には、緊急に帝王切開もあり得ると説明を受ける。え、まだ帝王切開の可能性なんてあったの?でももうこの際なんでもいいから早く出て来てくれと思う。

→出産の記録[後半]へ続く
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健診(国際和平)⑨39週6日 [健診・出産(上海国際和平)]

今日の健診は春節明けとあって、かなり混んでいた。
世間はまだ春節の連休中なので、旦那さん同伴の妊婦さん多数。

尿検査、血圧・体重測定。
いずれも特に問題なく、体重も先週とほとんど変わらず。
続いて、ノンストレステスト。
これまで’ノンストレステストの時は特にはりきって動いてくれたがんちゃんなのに、今日はかなり反応が薄い。
途中で看護師さんがやってきて、“起きて!”と言ってお腹をぎゅうぎゅう押していた。
いやいや、私の方が痛かった…。
それから酸素を鼻から入れられて、何か食べて!と言われ飴を食べさせられて、さらに左側に傾いて寝ておいてくださいと言われる。
ここでやっとがんちゃんは起きだしたらしく、ちょっと反応が。
後で結果のグラフを見せてもらった時に“赤ちゃん、ここまでは寝てましたね”と言われたけど、確かにそこまでは胎動も心臓の動きも横ばいでほとんど動きがなかった。
がんちゃん、今日は眠かったんだね。

問診はいつもと曜日が違うので、担当の周先生ではなくて陳先生。
VIPの責任者をしているらしい。
とてもはきはきした先生だった。

ノンストレステストの結果も問題なし。
触診ではがんちゃんは大分下りてきているので、陣痛やおしるしなどあったら連絡してください、とのこと。
それから胎動が極端に少ない、もしくは極端に多い場合にも連絡が必要と言われた。
“赤ちゃんの大きさはちょうどいい!”とお墨付きをもらった。よかった。

とりあえず、予定日から1週間までは様子を見ることに。
1週間を過ぎたら、誘発剤など使う可能性もあるとの事。
次回の健診は5日後の火曜日だけど、先生曰く“それまでに出てきちゃうかもね”。

さてがんちゃん、いつ出てくるかな。
もういつ出てきてもいいよー。

牛子さんももうすぐお姉ちゃん。

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